少しずつ暖かくなって、のんびり本が読みたくなる季節がやってまいりましたね。
そんなわけで「春に読みたくなる本5選」やってまいります。
夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦/KADOKAWA)
作中のイメージは夏の印象が強いのですが、なんていうのかな。今年の春から大学に入りますくらいの方に読んで欲しい気持ちがあります。
色々と拗らせている人間が悶々としたりジタバタしたりしている様は、側から見ていると滑稽に映るかも知れないですが、本人たちは至って真面目にジタバタしているので愛着が持てます。
多少拗らせていたっていいじゃあないか。今、経験できる青春は常に一度きりですぞ。
4月の本(西崎憲【編】/国書刊行会)
季節テーマで選書する際には入れざるを得ない本を、国書刊行会さんが出してくださいました。
だって『4月の本』ですよ。入ってなかったら嘘じゃないですか。
時代もジャンルも国もバラバラですが、その月が想像できる小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジーです。
アンソロジーは、これまで触れる機会がなかった作品に触れることができるのが嬉しいですよね。
特に、古典は狙って探しに行かないと触れる機会も限られそうですので、新しい出会いがあるかも知れません。
新しい出会い、いいですね。春っぽいです。この調子で12ヶ月分あります。
葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午/文藝春秋)
桜通り過ぎて葉桜じゃねーか!というご意見はごもっともなのですが、満開なだけが桜じゃないよね。
叙述トリックというのは、ミステリの中でも結構好みが分かれるジャンルかと思うのですが、ラストに納得したかどうかも含めて意見交換したくなります。
春期限定いちごタルト事件(米澤穂信/東京創元社)
小鳩君と小佐内さんは、アレですね。どこか拗らせちゃってる高校生だとは思うのですが、二人とも省エネというか、ギアをローに入れて活動しているタイプの人なので、大枠は淡々と話が進んでいくタイプの日常系ミステリです。
その割に、小佐内さんのスイーツ探訪に小鳩君が振り回されている感じもしますが、二人の関係性だとこうなってしまうのも必定。小説でも見え隠れしていましたが、アニメでは小佐内さんの怖さが際立っている気がしました。見比べるのも楽しい。
春にして君を離れ(アガサ・クリスティー/早川書房)
『オリエント急行の殺人』や『そして誰もいなくなった』などのベストセラーを出版した後に別名義で出版した作品。
日本では最初からアガサ・クリスティー名義だったのであまり意識していなかったのですが、別名義で出したものはロマンス要素が強めな気がします。



