今年もやってきましたね。ゴールデンウィーク。
夏が来る前にたっぷりと遊び倒すのもいいのですが、連休に読書を勧める例のムーブを今回もかましていきます。

まとまった時間ができた時の読書に選ぶ本の選定基準として、「純粋な積読消化」や「長編/シリーズ作品一気読み」などもあるかと思いますが、今回は「タイトルだけは知っている、もしくは読んだ記憶はあるが内容が薄らいできた本」をまとめました。

1. モモ(ミヒャエル・エンデ/岩波書店)
愛蔵版や絵本などもありますが、今回は岩波少年文庫版を。というのも、2026年が邦訳刊行50周年ということで、とても素敵なダブルカバー版が出ているのです。

カバーが変わったこの機会に、とご購入を検討されておられる方へ。このダブルカバー版、取扱店舗が限定されていて、ネット書店では購入できませんのでお気をつけください。

『モモ』邦訳刊行50年記念特別ダブルカバー!(岩波書店公式サイトへ)

時間どろぼうに時間を盗まれて余裕をなくしていく人間たちの姿が、単純な忙しさやコスパ、タイパに縛られすぎて、余裕をなくしている現代にも通じるところがある気がします。
時間の使い方は人それぞれですし、自分で上手くコントロールして、器用に付き合えれば最高なんですけどね。難しいです。

記事中にあるリンクは基本的にAmazon行きなので、ダブルカバー版をお求めの方は岩波書店さんのページで対象店舗をチェックしてください!
モモ(岩波書店/Amazon)

2. 星の王子さま(サン=テグジュペリ/新潮社)
複数の出版社からそれぞれ出版されている作品ですね。古典あるあるです。それぞれの出版社で翻訳による読み味の差はありますが、新潮社から出版された河野万里子さんの訳をピックアップ。岩波書店から出版されている内藤濯さんの訳も良い翻訳なので、この機会に読み比べるのも楽しいかもしれません。

有名な作品なので読んだ経験のある方も多いと思います。どの出版社でも概ね同じ絵が表紙になっているので見覚えがある方も多いかと思います。
ですが、物語の主人公が誰だったか...覚えていますか?

はい、ここで思い出せなかったアナタに再読チャンス。主人公は『星の王子さま』ではございません。
決して登場するキャラクターは多くないはずなのに、意外に思い出せなかったりすること、ありますよね。
気になった方はぜひ再読を。人生において大切なことは、キツネが教えてくれます。
星の王子さま
(新潮社/Amazon)

3. 薔薇の名前〔完全版〕(ウンベルト・エーコ/東京創元社)
20世紀における最高の知の巨人、ウンベルト・エーコ。
著者名や本のタイトルだけは知っているという方が多そうだと思いまして、ピックアップしました。
ハードカバーで結構な厚さがある上に上下巻。作品の設定やストーリーに敷居の高さを感じて二の足を踏んでいる方も多そうです。

実際、難解な作品ではあるので、かなり重ための読書になります。読書というよりは、海外旅行に行って帰ってきたくらいの気持ちにもなります。

誤解を恐れずざっくりまとめると、1320年代の北イタリア、カトリック教会を舞台にしたバディもののミステリです。
主人公が『バスカヴィルのウィリアム』と『メルクのアドソ』というのですが、海外ミステリ好きの方『バスカヴィル』という名前に聞き覚えはございませんか?
この名前にピンと来たアナタにお勧めします。意外に感じるかもしれませんが、様々な文学作品のオマージュに溢れたエンタメです。